バックヤードへの動線が、お客さんの流れの多い陳列棚の近くにある場合などは、デザインを考え直さなければ、お互いにとって悪い流れの店になってしまうでしょう。お客さんと販売員がバッティングしないよう、全体を確認しておければよいでしょう。意識しなくても歩きやすく、商品が目に入りやすいという店舗というのは、この動線が練られ、いい作用を生んでいると言えるでしょう。 基本としては、お客さんの動線を長く取り、販売員の作業のための動線を短くすることが望ましいでしょう。お客さんの動線を長くするということは、その分、滞在時間を長くすることができるということでしょう。小売店の場合、店内をくるくる回ってもらえるようなデザインが必要でしょう。販売員には、素早い行動が求められるうえ、陳列する商品を運ばなければならないため、できるだけ動線を短くした方が機能的といえるでしょう。この動線計画というものをはじめにしっかりと立てておき、一番効率の良い販売ができる店舗デザインを考えていく必要があると言えるでしょう。これらは、店舗の種類や業種、立地、店の大きさによっても変わってくるでしょう。限られたスペースを最大限活用できるよう、慎重に計画を立てていくことが望ましいでしょう。