店舗の改築において、初期費用をなるべく抑えたいのはどの経営者も同じです。中には設計事務所や施工会社を困らせるほど無理な減額交渉に挑む経営者もいますが、仮にデザイン事務所の承諾を取り付けることが出来たとしても、問題が消失するわけではありません。
何故なら、費用を削った皺寄せが、店舗の仕上がりに及んでしまうからです。実際、相場より相当低い費用で改築を済ませたお店の中には、手抜き工事の疑われるところが散見します。開店後にトラブルが生じることも多く、最終的に費用が嵩んでしまうのも致し方ありません。
また、同じ予算でも、その配分の仕方でお店の「強度」が変わってしまうため、十分に注意しましょう。典型的な失敗例は、内装に費用を掛け過ぎて、基盤づくりを疎かにしてしまうケースです。さて、店舗デザイン、店舗リフォームの経験が豊富なお店には様々なノウハウが積まれており、それらを勉強するのも経営者の仕事と言えます。
例えば飲食店やサロンの経営者が気を付けるべき点をご存知でしょうか。サロンの場合は言うまでもなく、「居心地の良さ」を担保できるかということです。飲食店であれば、料理が映えるデザイン、食欲を掻き立てる色彩が求められます。
またどの店にも言えることですが、客が長居したくなるような内装を心掛けることは基本であると認識しましょう。